こんばんは。いたちです。
衝撃でした。
ニュースを目にして、自分の無知さに嘆きました。
業界人として知らなかったのかよ。
と、思う反面、
これは、多くの方に知ってもらう必要がある。
と、強く思い、記事を書かずにはいられませんでした。
今回は、ニュースの概要と、僕が思う認知症の方の発見時の対応方法を知っていただけたらと思います。
Contents
認知症1万7千人行方不明の概要
参考
2020年度中に、認知症やその疑いで行方不明となり警察に届け出があったのは、2019年より86人増の1万7565人だったことが、警視庁の集計で分かった。
2012年の統計開始から毎年、過去最多を更新し、8年間で1.83倍になった。
214人は昨年度中に所在が確認できなかった。
都道府県別では、大阪が最多の1990人。
6月24日(木)Yahooニュースより
これは、深刻な問題だと思いました。
そのように思うのは、僕が業界の関係者だからかもしれませんが、正直これは他人事ではないです。
あなたの家族が認知症になるかもしれません。
あなたの大切な人が認知症になるかもしれません。
あなたが認知症になるかもしれません。
認知症は、身近なものです。
今回のニュースを見て、より強く思いました。
認知症の方が、行方不明になるということは、自分の家かもしくは外出先、入居している施設から外に出て、帰る場所が分からなくなってしまった。というケース。
また、帰る場所が分からないのではなく、帰ろうとする場所に向かってただただ歩いている。
その場所は全く遠方だとしても。というケースもあります。
僕が働いている施設でも、認知症の方が外に出て行ってしまい、しばらく行方不明になったことがあります。
幸い、無事に施設に戻ってこれたのですが、ニュースにもあるように、行方不明のままの方もみえます。
認知症の方が、行動を起こす理由や時間帯は、人それぞれです。
でも、その行動には必ず意味があります。
僕たちが理解しがたい意味でも、その認知症の方にとっては、真実です。
そのことを踏まえて、もし、どこかで認知症の方らしき人を見かけた時の対応方法をお伝えしたいと思います。
発見時の対応方法(必ずしもすべての方にマッチするものではないです。)
1.まずは服装(靴を含む)を確認する。
この服装で大半は認知症の方かそうでないかが分かると思います。
夏なのに、長袖の服や厚着をしている。
冬なのに、半袖の服や薄着。
靴を履いていない。(これは決定的かもです。)
衣類に名前が書いてある。(これも可能性大です。)
これらが当てはまるのであれば、認知症の方の可能性はあります。
2.怪しいと思ったら、挨拶から。
認知症の方は、不安な思いを持っている方、人に対しての警戒が強い方、等様々です。
知らない人に声を掛けられるだけで、警戒心はMaxになる方もみえます。
道に迷われている方は特にですね。
挨拶は人に会う時は基本というか、当たり前の行為ですよね。
3.お散歩ですか?と声を掛ける。
お散歩ですか?と声を掛けて様子を見てください。
何も言わずその場を立ち去ろうとされた場合でも、服装と合わせて怪しい状態であれば、警察に電話してください。
散歩していると返答があった場合は、本当に散歩している方かもしれませんが、これも服装と合わせて怪しい状態であれば、警察に電話してください。
家に帰りたいが、道が分からなくなってしまった。という返答があった場合は、認知症の方の可能性大ですので、「一緒に探しますよ」と声を掛けつつ、警察に電話してください。
○○に行こうとしている。という返答があった場合、この○○が、歩いて行ける距離の場所を指しているかどうかが一つのポイントとなります。
あなたがその方に声を掛けている場所と全くかけ離れている遠方の場所をその方が言った場合、認知症の方の可能性は大です。
なぜかというと、認知症の方は、自分が生まれた場所、幼少期に過ごした場所に帰ろうとする傾向があるからです。
今の記憶は無くしても、昔の記憶は覚えている。ということを聞いたことはありませんか?
不思議なくらい、認知症の方はその傾向があります。
ここで、注意していただきたいことがあります。
それは、その認知症の方が、歩いては行けそうもない場所へ行くと言われた場合でも、決して笑ったり、否定するような言動をしないでください。
認知症の方の言動は、真実だからです。
真実を否定されるようなことを言う人には、警戒心が一気に強まり、その場から離れようとするでしょう。
なので、受け入れてください。
受け入れて、「自分も○○へ行くところでしたので、一緒に行きましょう。」と伝えてください。
その一言で、認知症の方は、きっと安心されると思います。
安全そうなところまで歩いたら、警察に電話してください。
まとめ
毎年、認知症の方が行方不明になっています。
団塊世代が75歳以上になる、2025年には、高齢者の5人に1人が認知症になると言われています。
認知症の方の対応は、正解がありません。
僕が今回書いた対応方法も、すべての方に当てはまるものではないです。
僕もまだまだ勉強不足ですが、今回のニュースを見て、より多くの方に知っていただきたかった。
そんな想いで記事を書きました。
あなたのみちしるになりますように。